9月のエデュコレonline FES|フリースクール・オルタナティブスクール特集!多様な学びの現在地、そしてこれから

FES

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▶︎ Talk Session A ◀︎
<不登校とフリースクールの過去・現在・未来>
中村有美さん|スクールソーシャルワーカー・フリースクールみなも副理事長
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藤根雅之さん|美作大学講師
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山田大樹さん|訪問と居場所漂流教室 代表

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▶︎ Talk Session B-1 ◀︎
<色とりどりのオルタナティブスクール〜新しい教育が拓く未来〜>
大松康さん|産の森学舎・小学部校長
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青野桐子さん|オルタナティブ・スクールあいち惟の森
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桐澤弘子さん|東京賢治シュタイナー学校・理事

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▶︎ Talk Session B-2 ◀︎
<オルタナティブスクールの卒業生と話そう!〜そこで育ってどうだった?〜>
米澤悠亮さん|西宮サドベリースクールOB
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神谷玲伊奈さん|シュタイナー学園卒業生
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北出麦人さん|箕面こども森学園・きのくに子どもの村学園

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▶︎ Talk Session C◀︎
<多様な学びを保障するために必要なこと〜制度・システムを考える〜>
江川和弥さん|NPO法人フリースクール寺子屋方丈舎 理事長・フリースクール全国ネットワーク代表理事
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藤田美保さん|箕面子どもの森学園 校長

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企画紹介

9月のエデュコレ online FESのテーマは、フリースクール・オルタナティブスクール特集〜多様な学びの現在地、そしてこれから〜

不登校の子どもの数が長年高止まりし、不確実な未来に対応する力が求められるなど、既存の公教育への課題意識が高まる中で、「多様な学び・育ちの場」を求める機運が高まっています。フリースクールやオルタナティブスクールはそのニーズを受けとめうる場として、また新しい教育・学びの可能性を秘めた場として、近年特に注目を集めています。

9月のエデュコレonline FESでは、そこに焦点を当てて、実際にスクールを立ち上げて運営している方や、長年不登校支援に関わってきた方、オルタナティブスクールの卒業生、多様な学び場を支える制度づくりのために動いている方などをゲストに、日本における、多様な学びの”現在地点”を知り、これからどうなっていくのか、一人ひとりの教育者や保護者や市民にできることは何なのかを考えたいと思います。

各回のテーマとゲスト紹介

▶︎ Talk Session ◀︎
不登校とフリースクールの過去・現在・未来

小中学校における不登校の子どもの数は15万人を超え、2018年の日本財団の調査によると全中学生の約1割が学校に通いたくないと思っている「隠れ不登校」状態とも言われています。問題行動やともすれば病気だとすら認識されてきた時代を経て、最近では、積極的不登校というワードが出てくるなど、「学校に行かなくてもいいよね」「自分に合う教育を選んだらいいじゃない」というムードも高まっています。しかし、一方で苦しい状況におかれている不登校の子どもたちは今でもたくさんいて、保護者も悩んでいます。日本が不登校が社会問題化したのは今から40年前。子どもたちを取り巻く学校・社会の状況はどう変遷してきたのでしょうか。

今回は、不登校の問題やフリースクールの活動に関わってきたゲストの皆さんと共に、歴史的経過も踏まえて昨今の状況を捉え、今後不登校をめぐる状況はどうなる?どうなっていけばいい?といったことを皆さんと考えたいと思います。

【ゲスト】
●中村有美さん|スクールソーシャルワーカー・フリースクールみなも副理事長
1979年生まれ。大阪府下でスクールソーシャルワーカーとして勤務。これまで子育て支援NPOの事務局を担ったり、大阪府内でひきこもり中の若者を対象にしたコミュニケーションの場づくりを担当するなど、教育、福祉、市民活動領域で、子どもに関する様々な仕事をしてきた。フリースクールみなもの設立初期メンバーの一人で、現在副理事長として組織運営も担いつつ、毎月1回の親の会(親カフェ)のコーディネートや、子どもたちとの面談やケースワークもおこなっている。学生時代から「不登校」に関わり、ひたすら続け、もう15年以上に。
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●藤根雅之さん|美作大学講師
美作大学講師。研究テーマは,オルタナティブスクール・フリースクールのネットワーク活動。「普通の学校」の外部で独自の教育や居場所活動を行うことの社会的な意味に興味があります。フリースクールの活動は教育なのか福祉なのかと多くの研究者が考えている時に,空気を読まずに社会運動の観点から考え,ネットワークの活動に参加しながら関係者への聞き取り調査などをやってきました。
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●山田大樹さん|訪問と居場所漂流教室 代表
‪1972年生まれ。不登校であると多くの権利を奪われることに対応しようと、2002年に訪問型フリースクール漂流教室、2006年にフリースペース漂着教室を開設。2016年「フリースクール やめちゃいました宣言」を出し通称「訪問と居場所漂流教室」に変更。北海道後志総合振興局から生活困窮世帯の学習支援事業者を受託して子供の貧困もいる。不登校から始まったのに不登校は何処へやらの毎日を過ごしているので、今回はそれを振り返ってみたいです。‬ 

▶︎ Talk Session B-1 ◀︎
色とりどりのオルタナティブスクール〜新しい教育が拓く未来〜


既存の学校教育がたくさんの課題を抱える中、もっと自由で、子どもの発達や興味関心に根差した教育や、実際の社会や世界とつながる学びを求める声が高まっています。そんな中で、これまでにまして注目されているのが、既存の学校教育とは異なる理念や方法で教育を行う「オルタナティブスクール」です。
このセッションでは、それぞれ異なる理念・方法をとる3つのオルタナティブスクールからゲストをお招きし、それぞれの学校の理念や実践をうかがう中で、共通点や相違点、特色、公教育との違いなどを確かめ、オルタナティブな学びへの理解を深める機会となればと思います。

【ゲスト】
●大松康さん|産の森学舎・小学部校長

産の森学舎は、2015年、糸島にうまれた学校です。 海・山・川がそばにある自然に恵まれた環境で小中学生が学びあそび暮らしています。 オリジナルの授業は、専門家やそのことを大好きな大人から贈る「世界との出会いの場」。主体的創造的な学びが中心です。 昼食は地元有機野菜で子どもたちが自炊します。クリエイティブで美味しいオーガニック給食です。 小学生の午後は自由活動。好きなことにそれぞれが取り組んでいます。http://www.sannomori.org/
大松さんは、2015年、2つの家族でフリースクール産の森学舎を設立。授業は『もじとかず』『英語』を担当。
高3の夏から1年間アメリカに留学。慶應義塾大学総合政策学部卒業。 娘のアレルギーがきっかけで生き方を問い直して脱サラ、2008年糸島市に移住。二丈松国の松尾ほのぼの農園で研修後、年末年始は杵つき餅屋を営んでいらっしゃいます。
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●青野桐子さん|オルタナティブ・スクールあいち惟の森
「自分らしく十分に生きる学校」、「学ぶことの本質を味わう学校」、「よりよい未来をともに創る学校」を基本理念に掲げるオルタナティブ・スクールです。自立と共生に関する8つの価値観と16のチカラを育むため、例えば次のようなカリキュラムを実践しています。
◇個別学習計画に基づき自分のペースで進める基礎学習 / 人権・環境・平和を守り、自己・他者・社会に関わる力を育む テーマ・スキル学習 / 仲間とともにやりたいことを実現するプロジェクト / 多様な人や世界に出会う分野別学習 / 自分のやりたいことを存分にやってみる自由活動◇ https://www.yuinomori.org/

青野さんは、あいち惟の森の校長。前職は子どもの社会参画をミッションとする団体「こどもNPO」の職員。息子さんが小学校に上がる際、公教育への疑問が大きくなり、その後東日本大震災・原発事故を機に市民性教育の必要性を強く感じたのだそうです。こどもNPOが受託した自治体の子ども条例づくりの場でNIED・国際理解教育センターと出会い、国際理解教育に初めて出会われました。こどもNPO &NIEDの共同事業として学校づくりプロジェクトをスタート。両団体の有志によって任意団体「理想の学校をつくる会」を立ち上げ基本構想を創られ、構想をもとにオルタナティブ・スクールあいち惟の森を開校し現在に至ります。
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●桐澤弘子さん|東京賢治シュタイナー学校・理事
東京賢治シュタイナー学校は、立川で、保育園、幼児部、小中高等部まで216 名の子供たちが学ぶ、NPO法人のシュタイナー学校です。宮澤賢治の精神に根差したシュタイナー教育の実践を通して、子どもたちの生命に最も必要なことは何かを常に考え、その将来も見据えた学びが生きる力を育みます。生命あるものに深い関心を寄せ、学ぶことを愛する子どもたちが、やがて本当に自分自身の目標を見つけ、能力を思う存分生かして未来を切り開いていける人間として成長していくことを目指します。http://www.tokyokenji-steiner.jp
桐澤さんは、東京賢治シュタイナー学校事務局スタッフ、理事。児童数が11名だった2001年11月、1年生の息子さんが編入、12人目の生徒になられました。以来、親として、卒業後は事務局スタッフ、理事として学校運営に関わっていらっしゃいます。

▶︎ Talk Session B-2 ◀︎
オルタナティブスクールの卒業生と話そう?〜そこで育ってどうだった?〜

オルタナティブスクールに興味を持った方なら、おそらく誰でも気になるのが、ここで学んだ子たちはその後どんな人生を送ってるの?どんなキャリアを歩んでるの?といったことではないでしょうか?
今回は、異なるスタイルのオルタナティブスクールで学び育った3人の若者をゲストに招きました。参加者の皆さんからの質問にお答えする時間を多めに設け、彼ら彼女らとの対話を通してオルタナティブスクール・オルタナティブ教育への理解を深められたらと思います。

【ゲスト】
●米澤悠亮さん|西宮サドベリースクールOB
*母校を一言で紹介するとどんな学校だった?
カリキュラムの存在しない学校
*今何してる人?
日本全国を旅しながら、憧れの魚を追い求めて釣りをしているYouTuber。旅を釣りという切り口で捉え直し、自ら現地まで足を運び各地方の魅力を発信。その他ブロガー、海外バックパッカー等。
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●神谷玲伊奈さん|シュタイナー学園卒業生
*母校を一言で紹介するとどんな学校だった?
教科書、成績表がない、物事をいちから作ったり、気の済むまで深めたりする中で自分らしく生きることを学べる場所
*今何してる人?
法政大学でスポーツ心理学を学び教員免許を取得。2020新卒で入った会社を3ヶ月で辞め、現在は宮城の田舎町で過ごしたり、キャンプしたり、まったりやりたいこと探し中。疲れたらコーヒーを飲むとか、ひととはなしをするとか、ほっと一息つける場所を作りたいなーと考えてます。
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●北出麦人さん|箕面こども森学園・きのくに子どもの村学園
*母校を一言で紹介するとどんな学校だった?
箕面こども森学園:時間を自分でデザインする場所 / きのくに子どもの村学園:小中高一貫。興味あるものを仲間と深堀りできる学校
*今何してる人?
ヒッピーをちょっとだけ目指しているアウトドア好き。マネタイズはリゾバとかuber eatsとか。 高校卒業してピースボート乗ってそのまま職員に。フィリピンで自分でなにかしたいと思って辞めるが、うまくはいかず。その後はおもしろそうで楽しそうなことを追い求めてインドで暮らしたり、クライミングしたり、山登ったり、スノボしたり、バックパッカーしたり。

▶︎ Talk Session C ◀︎
多様な学びを保障するために必要なこと〜制度・システムを考える〜

多様な学びの場が求められる機運が高まる昨今。2016年には「教育機会確保法」という法律ができ、不登校の子どもたちの教育機会確保・学校外の学び育ちの場の重要性が公的に謳われました。
フリースクールやオルタナティブな学びの場が日本社会で市民権を得ていくには、どんな制度やシステムがあればいいのでしょうか?現行の制度がどう変われば可能性がもっと広がっていくでしょうか?またその際に懸念や課題があるとしたらどんなことでしょうか?
この企画では、フリースクールの立場から江川さん、オルタナティブスクールの立場から藤田さんにご登壇いただきます。
対談を通して、未来の教育の地図を頭の中に描いてみる、そんな時間になればと思います。

【ゲスト】
●江川和弥さん|NPO法人フリースクール寺子屋方丈舎 理事長・フリースクール全国ネットワーク代表理事
NPO法人寺子屋方丈舎理事長、フリースクール全国ネットワーク代表理事。専修大学法学部卒。会津若松市教育委員会教育相談員の後、一九九九年に、不登校・高校中退のフリースクール事業や、環境教育事業を行う寺子屋方丈舎を設立。東日本大震災後、一般社団法人ふくしま連携復興センターを設立。代表理事をつとめた。
https://www.terakoyahoujyousha.com/
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●藤田美保さん|箕面子どもの森学園 校長
小学生のとき、『窓際のトットちゃん』を読み、自由な学校に憧れる。その後、小学校教諭を経て大学院に進学し、市民による学校づくりを目指す。2004 年に「わくわく子ども学校」(現:箕面こどもの森学園)常勤スタッフとなり、2009年から箕面こどもの森学園校長。現在は、ESDの学校を中心とするSDGsのまちづくりを目指す。共著に『こんな学校あったらいいな ~小さな学校の大きな挑戦~』築地書館、2013 年。『気候変動の時代を生きる~持続可能な未来へ導く教育フロンティア~』山川出版社、2019年。『みんなで創るミライの学校~21世紀の教育のカタチ~』築地書館、2019年。

▶︎ おしゃべり交流cafe ◀︎

エデュコレonline FESに1日参加して感じり考えたことを振り返りつつ、普段からのモヤモヤや関心ごとなども少人数でおしゃべりしましょう^^

開催概要

■日時:2020年9月13日(日) | 開場 9:20 / 開始 9:30 / 終了 17:30

 

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